なぜ昔の小学校や体育館にアスベストが多く使われていたのか【大阪アスベスト工事ブログ】
こんにちは!
「昔の学校にはアスベストが使われている」
と聞いたことがある方も多いのでは
ないでしょうか。
特に小学校や体育館といった子どもたちの
身近な施設に多く使われていたのは
なぜなのか。
今回はその理由と背景をわかり
やすく解説します。
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高度経済成長期と建設ラッシュ
1960年代から70年代にかけて、
日本は高度経済成長期を迎えました。
この時代、全国で学校や体育館の
建設が急速に進み、短期間で大量の
建材が必要とされました。
そこで注目されたのがアスベストです。
アスベストは「安価」「丈夫」
「耐火性に優れる」という特徴を持ち、
大規模な公共施設にうってつけの建材
と考えられていたのです。
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学校や体育館で特に使われた理由
1. 防音・断熱効果
体育館は天井が高く、音が響きやすい
構造です。そこでアスベストを
含んだ吸音板や天井材が多く使われ、
防音効果を高めていました。
2. 耐火性能
子どもたちが集まる施設では
「火事に強い建材」が求められました。
吹付けアスベストは耐火被覆材として
広く使われ、万一の火災に備えて
いたのです。
3. 施工のしやすさ
吹付け石綿は短期間で広い範囲に施工
できるため、当時の建設ラッシュに
対応するには最適でした。
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危険性が軽視された背景
海外ではすでにアスベストによる健康被害が
報告されていましたが、日本ではその危険性
が一般に十分認識されるまで時間がかかりま
した。規制が本格化したのは1990年代以降
で、それまでは「便利で安価な材料」として
広く普及してしまったのです。
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現在の対応
現在は文部科学省や自治体の調査により、
学校施設に残るアスベストの確認と処理が
進められています。特に危険性が高い吹付け
材については、除去や封じ込めが行われ、
子どもたちが安全に過ごせる環境が整えられ
ています。
また、古い建物を解体・改修する場合には、
事前にアスベスト調査を行い、
専門業者による適切な処理が法律で
義務づけられています。
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まとめ
昔の小学校や体育館にアスベストが多く使わ
れていたのは、
• 建設ラッシュの時代背景
• 安価で丈夫、耐火・防音性能に優れていた
こと
• 短期間で施工できたこと
といった理由がありました。
現在は適切な対応が進められており、
危険な状態で放置されているケースは
少なくなっています。
しかし、古い建物を扱う際には必ず
アスベストの有無を確認し、
専門業者に依頼することが大切です。
アスベスト解体工事に関してご相談・
お見積もりは、
是非一度、不二商栄にご相談ください。
皆様の安全な生活環境を守るため、
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